都会の片隅に佇む小さな足袋屋むさしや
 

店 主 紹 介

大橋 信彦 むさしや店主

私は足袋屋の三代目になり、昭和三十九年から足袋屋一筋です。
どうやら神様は私の一生の仕事として足袋屋を選んだようで、
外の仕事をしようとすると引き戻されてしまいます。
平成二十三年に新宿区マイスターに認定して頂きました。

マイスター認定
マイスター認定式
マイスター認定式
マイスター認定画像 認定式記念撮影 推薦人と記念撮影
左より 神津信一税理士 中山弘子新宿区長
当人 小倉利彦区

 
こだわりのポイント
あなたは、本当に良い足袋はどのような足袋だと思いますか?

綺麗なシワひとつ無い足袋を履ければ、多少の痛みを我慢しますか?
私は、「足袋を履いて足を浮かせると小ジワが出来、踏むとシワは綺麗に消える程度のきつさの足袋」
が最良の足袋だと思っています。
それは、
1、皮膚と生地の間に空気の層が出来、保温に役立つ事。
2、踏んだ時に生地が締まり、"第二の心臓"と言われる"足のポンプ"の働きを助長する事
3、爪先がきつい足袋だと爪を痛める時がある。
等だからです。

では、ゆるければ良いのか。これも間違いです。
中で足が踊れば、足がくたびれてしまいます。足袋がゆるいと履物の鼻緒をシッカリと挟んでいないと脱げてしまいがちです。
人により痛みや我慢出来る範囲は異なりますが、私は、"履いている事を忘れる足袋"を究極の目標として商いをしています。
ですから、当店の足袋で"気持ち良い!"と言われた時は足袋屋冥利と思っています。

当店では、基本的に既製足袋をお奨めしています。
何故なら、当店の既製足袋は細い足袋は細いなりに、幅広のたびは広いなりに全体のバランスは整っているからです。
この既製足袋では足に合わない場合はクセ取り足袋やお誂え足袋になります。
誂え足袋は、あなたの足に合わせるので、足袋のバランスが崩れる事があります。
その代わり、生地にムリが無く、痛くなく、シワの少ない足袋が出来ます。
いくら、美しさの為とはいえ、我慢して足を痛めてしまっては元も子もないのではないでしょうか。
足に合っている事が良い足袋の条件と私は思っています。