第八話 足袋の履き方の話

よく、テレビ等で足袋の履き方を説明するとき、足袋を半分に裏返します。
足袋は基本的に、裏側で縫い合わされた状態のままなので、お洗濯後の足袋は特に縫い代が織り返されたままに為ります。
中で足が踊るような、ゆるい足袋の場合、縫い代が織り返されていても、さほど気に為りませんが、ピッタリの足袋の場合、縫い代を踏むと痛くて気に為ります。
又、カカトの部分も織り返されていると、足に違和感を感じます。
その為に、半分に返して、縫い代を元に戻してから履くようにすると、足にピッタリと吸いつくような感覚で履く事が出来る訳です。
ご来店頂いた時に、履き見本の足袋で試して実感して頂くのが最良ですが、どうしてもご来店出来ない場合、"ホームページを見た"とおっしゃって下さい。
足袋の履き方、お洗濯の方法などを書いた、『足袋のしおり』を差し上げます。