第一話 足袋の名前の由来


その1 なんで足袋はタビと言うのでしょう。
それにはいくつかの由来と言われているものが有ります。

単皮から出た説

現在の足袋は親指と4つ指に分かれていますが昔は分かれていませんでした。
その名残が現在でも、宮中や神主さんが祭事に黒い木靴を履きます。(私はなんと言う名前か知りません)その時に、この木靴の下に履く指が分かれていない足袋(襪子「べっす」足袋と言い、通称先丸足袋とも言います。)に今も残されています。
ちなみに、当店でも注文があれば、現在でも作ります。
昔、この襪子足袋を作るために一枚の皮から足を包むように袋を作り(鹿皮だと言われております。)、紐で縛って完成させました。
だから、単皮(たんぴ)がなまって、何時の間にか"たび"になり足の袋、すなわち、足袋の字を当てて"たび"と読んだと言われています。